「どうか神様、~~お願いします!」
「どうか神様、○○できますように!」
こう手を合わせ、祈ったことがある人は少なくないと思います。
今回は、神社参拝で、「神様に想いを伝える」をテーマに書いてみようと思います。
今回の大人の合宿の最大の目的だった、箱根神社参拝を例にお伝えします。
神社参拝は神様のお宅へ伺うこと
〇神様のことをよく知る
普通、誰か分からない人のお宅に伺うことはまずありません。
この人えらい人なんだって、といって、
名前も知らず、どんな功績があるかも知らずに、
その人に会いに行くことはありませんよね。
神社参拝も同じこと。
名前も知らない、どんなことをなさったのか知らない、
どんな背景があるかも知らないで訪ねて行っても、
神様にとっては、自分に全く興味のない人がなぜかやってきた?という感覚になると思います。
神様のストーリーを知ることで、神様からのメッセージを受け取りやすくなります。
〇神様の前で手を合わせて、することは?
三種の神器の一つ、「鏡(かがみ)」。
真ん中の「が(我)」を抜くと「かみ(神)」になります。
つまり、神=自分。
天照大神が、天岩戸から出てくるときに、鏡にうつる自分を新しく表れた神だと思い、
よく見ようと鏡に見入り、横から力持ちの神様に引きずり出されたというお話がありましたね。
天照大神が見入ったのは自分自身だったのです。
つまり、神社という場は、鏡に自分を映すように、自分を見つめる場。
そして、その神社で祀られている神様に、感謝の気持ち、今の自分をお伝えして、
神様の力を謙虚に頂きにいくのです。
「どこどこのだれそれです。~~ありがとうございます。
私は~~をしていて、これからこういうことをしようと思っています。
お知恵、お力を貸して頂けたら嬉しいです。」
もし、自分が神様だったら、いきなり「~お願いします!」と言われるより、
こんな風に話しかけられたら、アドバイスしてあげたくなりますよね。
〇神社参拝のマナー
いわゆる、神社参拝のマナーは、いろいろありますね。
- 一礼してから鳥居をくぐる
- 参道の真ん中は神様の通り道、道の脇を通る
- お手水で手と口を清める
- 飲食は控える
結局のところ、他人のお宅にお邪魔するのに、ノックもせずにずかずか入っていかない、
汚れた身体で家に入らない、
我が物顔で道の真ん中を通らないのと、同じことなんですよね。
お宅にお邪魔させていただく謙虚な心構えがマナーとされているだけなのです。
あり方が極まって、やり方になったわけで、
やり方にばかり縛られると、あり方を見失いますので、ご注意を。
箱根神社参拝
さて、今回の大人の合宿では、箱根神社の里見やへ参拝してきました。
〇箱根神社に祀られている神様を知る
こちらには箱根大神が祀られています。
まずは、神様を知るところから。
箱根大神とは、以下の御三神の総称です。
・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)天照大神の孫。葦原の中つ国(日本)を統治するために高千穂に降り立った。
・木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)
瓊瓊杵尊の妻。一夜で孕んだことを疑われ、産屋に火をつけて、火中の中で無事出産し、身の潔白を証明した。
姉の磐長姫(いわながひめ)も共に瓊瓊杵尊のもとに嫁に出されたが、醜かったために、帰されている。
瓊瓊杵尊が磐長姫を娶らなかったために、人間には寿命ができたと言われている。
・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)が火中で出産した子どもの一人。山幸彦。
兄の大事な釣り針をなくしてしまい、兄に責められ、海に探しに行く。
海神のいる宮までたどり着き、海神の娘と結婚し、三年海の中で暮らすが、
陸に戻ることを決心し、海神が失くした釣り針を見つけ出し、陸に戻る。
兄に釣り針を返した後、海神が仕組んだとおり、兄が田を作ってもうまくいかず、
弟の彦火火出見尊のところに攻めてくると、溺れさせ、兄を服従させた。
ふーん、ですよね。古事記や日本書紀の日本神話を読んだことがある方は、
あぁ、あの神様ね~という感じでしょうか?
ちょっと、俯瞰レベルを上げて神様を見てみます。
瓊瓊杵尊は天界と下界という二つの全く異なる世界の橋渡しをなさり、
木花咲耶姫命は美しく若さの象徴であり、同時に火の中で出産するという苦しみの象徴、
山幸彦として知られる、彦火火出見尊は最終的に海神を味方につけて、兄を服従させる。
この三人の神様が一体になったのが、箱根大神。
「二つの世界を繋げるのに喜びもあり、苦しみもあるけれど、
いい出会いを得、問題を解決できる力、勝利できる力」をお持ちの神様だと見れます。
つまり、箱根神社参拝は、そういった力をお持ちの神様に会いに行っているということです。
(※人によって物事の見方や、解釈が違うのと同じで、
人によって神様をどういう風に見るか、解釈するか、それぞれ違って当然。
古事記や日本書紀の研究者ではなく、一参拝者として、神様と向き合っていますので、
読者の方はそれぞれの視点で解釈してくださって結構です。むしろ、そちらの方が大事だと思います。)
平安時代の坂上田村麻呂、鎌倉時代の源頼朝、江戸時代の徳川家康、と、
名だたる武将が箱根神社を訪れ、勝利を祈願しています。
下の写真は、鳥居の前にある 戦国武将が勝利を祈って矢を立てたと言われる「矢立ての杉」
箱根神社一帯は杉林で、前日訪れた柔らかな雰囲気の來宮神社と打って変わって、身が引き締まるような空気感です。
道中の安全祈願、必勝祈願、生きるか死ぬかの祈りを古来より受け止めてきた神社の緊張感が漂います。
〇社殿の前で
お賽銭箱にお賽銭を入れ、まず二礼、二拍手、一礼。
私が箱根神社の神様に、今取り組んでいることなどを報告し、
お知恵をお貸し下さいと手を合わせました。
この後、おみくじをどきどきしながら引いたのですが、
もう、まさにずばりのアドバイスを頂いて、思わず涙してしまいました。
おみくじ裏の「神の教え」
自然にある物には自ずから霊がある。造られた物には、人の力と魂がこもって居る。
いや物悉く心があり、神の光が輝いている。~中略~
人も物も大切に生かして使い、生かして働かせねばならぬ。
まさに私が取り組んでいる、「物に想いをのせる」そのもの。
そして、
箱根神社 おみくじ 「吉」
「~略~一度おもい定めたことはわきめもふらず一心になさい。何事も成功します。」
前日にひいたおみくじ
來宮神社 おみくじ「大吉」
「する事なすこと幸いの種となって 心配事なく嬉しい運ですから
わき目ふらず一心に自分の仕事大事とはげみなさい~以下略~」
私にとっての「おもい定めたこと」、「自分の仕事」とは、
この道でいいんだよ、と教えていただいたんですね。
ということで、「大事な人に想いを届けるお手伝い」を自信を持って、
わき目もふらず突き進もうと思います!
※私はおみくじの大吉とか、吉とか、末吉とかに一喜一憂せず、
和歌や、言葉を受け取ろうと思っています。
時間と場所にとらわれない、
「プリザーブドフラワー通信講座 花満時間(はなみたしじかん)」
コメントを残す